束縛から自立し、人生を味わい尽くす生き方

【宮城・石巻】「ふたごの湯」で味わう黄金色の時間

【宮城・石巻】「ふたごの湯」で味わう黄金色の時間

時計を外して名湯へ向かった理由

月曜日の午後。
ランチのために外に出ました。

が、ふと、良質な湯に浸かりたい衝動に駆られます。
時計の針は13時を回ったところです。
世間は午後の業務に向けて慌ただしく動き出す時間でしょう。

しかし、僕の時間は僕だけのものです。
他人が決めたカレンダーやスケジュールに縛られる必要はありません。
直感の赴くまま、ハンドルを握ります。

仙台市内から1時間圏内。
目指すは石巻です。

目的地への最短距離やタイムパフォーマンスなど考えません。
目先の効率を追い求めることは、人生の幸福とは無縁だからです。

あえて手間や時間をかける。
その余白にこそ、人生の贅沢が宿っています。

たごの湯の静かな佇まい

三陸自動車道を降りてほどなく。
道の駅「上品の郷」が見えてきます。

目当ての「ふたごの湯」は、この敷地内にあります。
道の駅自体は活気があり、多くの人で賑わっています。

しかし、温泉施設の暖簾をくぐれば、そこは別世界です。
世間の喧騒はスッと遠のきます。

スタッフの丁寧な出迎えを受けました。
ホスピタリティの高さに、自然と心がほどけます。

どこにでもある道の駅の併設施設。
そう思って侮ってはいけません。
アクセスの良いこの場所に、知る人ぞ知る名湯が湧いているのです。

期待を胸に、浴室へ歩みを進めます。

思考のデトックス。お湯がもたらす「余白」

浴室の扉を開けます。
かすかな金気と塩の香りが、真っ先に鼻腔をくすぐりました。

温泉好きにも色々います。
僕は、生息数の少ない「香り主義者」です。
お湯の香りを遮ってしまう塩素消毒は、できれば無い方が好ましい。

ここ「ふたごの湯」は、鉄分を含む貴重なお湯を消毒なしで楽しむことができます。
香り主義の僕にとって、これ以上の贅沢はありません。
最高のアロマテラピーです。

黄褐色に濁った湯は、41度ほど。
さらりとした湯触りが全身を包みます。

サウナも併設されており、小さな水風呂は若い世代で混み合っています。

しかし、僕は、お湯の成分を肌で感じ、香りを嗅ぎ、湯の色を愛でる。
ひたすらお湯と対話します。

ふたごの湯に露天風呂はありません。
代わりに、広く開放的な窓を設えた「露天風」の内湯があります。
大浴槽より小さいため、お湯の入れ替わりが早く、鮮度が抜群です。

時間帯のせいでしょうか。
窓から差し込む午後の光と、立ち上る湯気が混じり合い、ひどく幻想的な風景を作り出しています。

頭の中が静かに空っぽになっていきます。
いつまでも上がりたくない。
そう思わせる力が、この湯にはあります。

縛られない大人の帰路

湯上がり。
火照った体は、いつまでもぽかぽかとした余韻に包まれています。

広い休憩所に足を伸ばし、ゆっくりとくつろぎます。

実は入湯前、ここで少し遅めの昼食を取りました。
「カレーそば」です。

じつはふたごの湯の館内では、隣のフードコートと同じメニューを注文できます。
(厨房がつながっているため)

シンプルなメニューですが、豚肉や人参がゴロゴロと入った手作り感のある素朴な味わいでした。
入館料を払った者だけが、こうして静かな空間で足を伸ばして味わえる。
これもまた、小さな特権です。

誰かに時間を握らせる生き方は、とうの昔に捨てました。
レールを脱線し、自分の腕一つで仕事を創り出す。
その選択が間違っていなかったことを、静かな湯上がりのひとときが証明してくれます。

自立すること。
それは、思いのままにお湯を求め、人生を味わい尽くすための、最も確実な切符なのです。

施設情報

  • 施設名:ふたごの湯(道の駅 上品の郷)
  • 住所:〒986-0132 宮城県石巻市小船越二子北下1-1-1
  • Googleマップ:こちらから確認できます

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